「頂き女子りりちゃん」と名乗り、詐欺などの罪に問われている女の裁判。50代の男性2人からあわせて約1億1700万円をだまし取ったとする罪を認めました。
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「りりちゃん」と名乗る25歳の女、渡辺真衣被告。その姿は16日、名古屋地裁にありました。
渡辺被告はこれまで、男性から1億5000万円以上をだまし取った詐欺などの罪に問われていましたが、新たに50代の男性2人からあわせて約1億1700万円をだまし取ったとされる事件の裁判が、16日に開かれました。
裁判では、その手口が明らかになりました。
渡辺被告は50代の男性に対し「退去を免れるために滞納した家賃を支払うお金が必要」というようなウソで65万円を入金させると、「知人への借金の返済に充てるお金が必要」と20万円を追加で振り込ませたとされています。
その後、さらに「アパレル会社を設立した際に複数の知人から借金をした」とウソをつき、男性に4000万円を振り込ませるなどして、あわせて1億円を超える金をだまし取ったとされています。
渡辺被告の動機について、検察側は「のめり込んだホストにつぎ込むため金をだまし取っていた」などと指摘。渡辺被告は起訴内容を認めていて、次の裁判は来月15日に行われ結審する予定です。