1審実刑判決の秋元司元衆院議員、控訴審で改めて無罪主張し即日結審 判決は3月22日

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で収賄などの罪に問われた元衆院議員、秋元司被告(52)と元政策秘書の豊嶋晃弘被告(45)の控訴審初公判が16日、東京高裁(安東章裁判長)で開かれた。両被告側は無罪を主張し、検察側は控訴棄却を求めて即日結審。判決は3月22日に言い渡される。
1審・東京地裁判決は、IR担当の内閣府副大臣だった秋元被告が平成29~30年、IR参入を目指す中国企業側から、①講演料200万円 ②現金300万円 ③約258万円相当の旅行-の賄賂を受け取り、令和2年には現金を提供して贈賄側にの証言をさせようとしたと認定。3年9月、秋元被告には懲役4年、豊嶋被告には収賄罪の共犯で執行猶予付き有罪判決を言い渡していた。
秋元被告の弁護側は①の講演料について豊嶋被告から報告がなかったとし、議員会館で受け取ったとされた②の現金は、受領したとされる時間帯には別の場所にいたと説明。③の旅行代は「自分で負担する認識があった」と主張し、1審判決が根拠とした贈賄側の供述は信用できないとした。
一方、検察側は、現金の受け渡しは贈賄側のメモなど客観証拠の裏付けがあると主張。弁護側の主張の大半は1審での主張の繰り返しに過ぎず、「控訴は速やかに棄却されるべきだ」とした。

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