能登空港に支援者向け宿泊拠点整備へ…仮設カプセルホテルなど134人分、来月中の稼働目指す

能登半島地震の被災者支援に当たる全国自治体からの派遣職員やボランティア向けに、石川県は19日、能登空港(輪島市)に宿泊拠点を整備すると発表した。現地では旅館やホテルが被災し、道路の損傷も激しいことから、支援活動に制約がかかっている。県は134人が寝泊まりできる仮設カプセルホテルやコンテナハウスを運び込み、3月中の運用開始を目指す。
輪島市で被災者支援に当たる関東地方の自治体の男性職員は、往復5時間かけて市外から通う。午前6時に宿を出て午後8時に戻る日々。それから深夜まで資料づくりに追われて疲労 困憊 だ。男性職員は「現場近くで宿泊できれば時間を有効に使える」と話す。
支援者の過酷な環境を受け、県は能登空港の敷地内に仮設カプセルホテル(71室、123人分)、コンテナハウス(11室、11人分)を設けることにした。
県によると、被災地で活動する全国からの支援者は1日約8000人。うち自治体職員やボランティア約4000人について、これまで県が確保したキャンピングカーなどの宿泊拠点は約1200人分にとどまる。
今後、 珠洲 市などにも同様の宿泊拠点を整備していく方針だ。馳浩知事は「迅速な復旧のため、さらなる宿泊拠点の確保と充実が重要」と述べた。

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