日経平均株価が史上最高値を更新したことについて、各知事からは地域経済への好影響を期待する声が上がった。株価の上昇と国民の生活実感に乖離(かいり)があることが指摘される中、企業に賃上げや設備投資の拡大を求める意見もあった。
全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事は22日、県庁内で取材に「非常に喜ばしい。県内経済にもプラス要因になる」と歓迎。京都府の西脇隆俊知事は「地域経済の活性化につながることを期待したい」とのコメントを出した。
東京都の小池百合子知事は同日、都庁内で取材に応じ「バブルの時とは少し様子が違うのかなと思っている」と指摘。その上で、「いろいろな面で好循環につながるきっかけになれば」と語った。
大阪府の吉村洋文知事は「株価が上がるのは非常にいいことだが、企業には賃金への還元や設備投資をお願いしたい」と強調。物価高騰が続く中、兵庫県の斎藤元彦知事は「実感なき株高かなと思う。恩恵を受けるのは一部の投資家だけ」と話した。
[時事通信社]