「日本初の女優」が建てた寺で不審火。岐阜県各務原市の「成田山貞照寺」で、鐘つき堂が焼ける火事がありました。
警察などによりますと27日午前1時半ごろ、各務原市の成田山貞照寺で「寺の鐘つき堂が燃えている」と近くに住む男性から警察に通報がありました。
消防車など14台が出動し、火は約2時間後に消し止められましたが、寺の鐘楼堂約20平方メートルが焼けました。
この火事によるけが人はいませんでした。
この寺は、日本の女優第一号とされ「マダム貞奴」と呼ばれた川上貞奴(かわかみ・さだやっこ)が1933年に創建したことで知られ、焼けた鐘楼堂は2006年に本堂とともに国の登録有形文化財となっていました。
寺の関係者によりますと、去年の暮れには境内で旗2本が燃やされる被害があり、現場周辺に火の気がないことなどから、警察は放火の疑いもあるとみて調べています。