「生活保護を受けてお金に困っていた時期があります。その時期、ラウンジという夜のお店で一生懸命働きました」──カメラに向かって涙ながらに告白するのは元フリーアナウンサー高橋茉莉氏(27)。高橋氏は4月に行われる衆院東京15区補選で国民民主党から擁立される予定で、2月12日の定期党大会にも登壇していた。
しかし高橋氏は2月25日、〈党から『立候補を断念しろ』と言われ、涙をのんで引き下がることに致しました。理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです〉とX(旧Twitter)で報告。SNS上では、高橋氏に同情する声と同時に〈生活保護の不正受給に当たるのではないか〉との指摘も寄せられていたが、本人は〈生活保護を受給しながら、ラウンジ勤務をしていたらというのは、事実と異なります〉(原文ママ)と否定している。
一方、国民民主党の代表である玉木雄一郎氏(54)は、〈国民民主党はラウンジ等に勤務していたことで出馬辞退を求めるようなことはありません〉とXで反論。翌26日に開いた記者会見で、浜野喜史選対委員長(63)は、「東京都連が本人に聞き取り調査をしたところ、党として看過できない法令違反に該当する可能性がある行為が過去にあった」と説明した。しかし、その詳細については、本人のプライバシーを理由に明かされていない。
都立の名門校から元ミス慶應に
高橋氏は慶應義塾大学の出身で、フリーアナウンサーとして活動した後に外資系IT系コンサル会社に就職という華々しい経歴の持ち主だ。高橋氏の知人は、「すごい才女」と彼女を評する。
「クラシックバレエを14年間習い、英語、韓国語、広東語、スペイン語が話せるそうです。大学4年生のときは、ニューヨークの新聞社に半年間インターン留学していました。 ただ、大学時代は家庭教師などのアルバイトを複数かけ持ちし、それほど金銭的な余裕はない印象でした。路上生活者へのボランティアを熱心にしていたのも、彼女自身がお金に苦労した経験が背景にあるのかもしれません」(高橋氏の知人、以下同)
高橋氏は、小学5年生のときに父親の経営する会社が倒産したことをインタビューなどで明かしている。
「もともとはグランドピアノの置いてある20畳のリビングの家に暮らし、1着何万円もする高級子ども服を着て、年に数回はファーストクラスやビジネスクラスで海外旅行を楽しむという絵に描いたようなお嬢様でした。それが一転して六畳一間の生活に……。こうした状況も重なって、母親が不安定になることもあり、10代の多感な時期に辛い思いをしたと聞いています」