元内閣官房参与の岸博幸氏(61)らが29日までにX(旧ツイッター)を更新。岸田文雄首相が党総裁としての説明責任を果たしたいとして、報道機関に公開する形で衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席する意向を示したことについて私見を述べた。
岸氏は「政倫審の全面公開での開催を妥協しなかった野党は立派」とした上で、「しかし、裏金疑惑の真相を語れない岸田総理が政倫審に出ても意味なし」と断じ、「非公開に拘る安倍派幹部を引っ張り出すために、総裁なのに命令もできず、自分が出ることで出席を促すって子どもの集団かよ。自民党のガバナンス欠如が酷すぎる」と痛烈に批判した。
続く投稿では、岸田首相が出席表明したことで、これまで逃げてきた安倍派、二階派の5人を全面公開での出席表明に追い込んだと評価する論調について、「たかが政倫審で岸田首相を評価する声出るのはおかしい」とピシャリ。「出席を渋った人は自民党から除名すれば良かっただけ。かつ、政倫審は倫理的責任を議論する場で、証人喚問と違って偽証罪も適用されないので、裏金疑惑の真相が明らかになるはずない。政倫審が禊ぎみたいになるのは最悪」とした。
また、岸田首相の政倫審出席をめぐっては、前明石市長で弁護士の泉房穂氏も自身のXで「何度も言うが、『政倫審』は嘘をついても罰せられない場であって、“公開”をしたところで、堂々と嘘をつくだけのことだ。“公開・非公開”にほとんど意味はない。マスコミが“独自”とか“速報”と大騒ぎするようなことじゃない。最低でも嘘をつくと罰せられる『証人喚問』が必要だ」と指摘している。