能登半島地震で石川県内の1次避難所(広域避難所などを除く)に身を寄せる被災者は、発生直後の2割以下となる約5400人となり、避難所数も約210カ所とピーク時からほぼ半減した。復興に向けて人手を捻出する必要もあり、今後も避難所の集約が進む。
同県能登町の町立鵜川小学校に設けられた指定避難所は、3日に閉所される予定。地震から2カ月にわたって避難生活を送ってきた被災者たちが片づけを進めている。
応急仮設住宅に移る予定の男性(63)は「避難所ではみんなよくしてくれて嫌なことはなかった。2カ月は長かったのかもしれないが、早かったといえば早かった」。別の男性も仮設住宅への入居が決まり、「避難所では地域やボランティアの人が親切にしてくれ、感謝しかない」と語った。(渡辺恭晃)