男性従業員を「アイドル彼氏」と称して接客させ、年間約1億円を売り上げていたという新宿・歌舞伎町のメンズコンセプトカフェ。無許可で接待を行ったとして、経営者ら3人が逮捕されました。その実態とは――。
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先月、東京・歌舞伎町にある店が摘発されました。
客
「乾杯する？」
キャスト
「お～ テキーラ？」
メンズコンセプトカフェ、いわゆる“メンコン”です。
「KIRA KIRA」の店長「りど」こと、中村駿容疑者（29）は、先月、実質経営者の王博容疑者（32）と、社長の松江翼容疑者（26）とともに、風営法違反の疑いで逮捕されました。
警視庁によると、3人は、無許可で男性キャストに、客の接待をさせた疑いがもたれています。
1年間で約1億円を売り上げていたという、この店の「実態」とは――
摘発された店のコンセプトは、「アイドル彼氏」。
店では、キャストからこんな説明が…。
キャスト
「ここはアイドルがこっそり働いています。
設定は『応援しに来た彼女』っていう体です。
いろんなメンバーが回ってくるので、一番よかったなって人を選んであげてください」
ただ、この店は、酒をつぐ、客の近くに座って長時間談笑するなどの、いわゆるホストクラブのような接待行為に必要な、風俗営業の許可を得ていないといいます。
キャスト
「風俗営業（許可）とったら横に座れるんだけど、まだとってないから座れないのよ」
――いすに座ったらいけないんだ？
キャスト
「うん」
「これ（机）が、バーカウンターみたいなイメージ。だから、こう、おしゃべりできる」
接待行為と見せないためか、ひざまずいたり、床にしゃがんだり…。
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警視庁は、去年、2回立ち入り調査し、業務改善を促しましたが、改善されなかったといいます。
調べに対し、中村容疑者は次のように話し、容疑を認めているといいます。
中村容疑者
「風俗営業の許可を取らないのは疑問だったが、食べていくために続けるしかなかった」
一方、松江容疑者と王容疑者は、容疑を否認しているということです。
（3月1日放送『news zero』より）