相模原市南区のマンションの一室で50代の夫婦の遺体が見つかり、高校1年の長男(16)が父親に対する殺人容疑で逮捕された事件で、神奈川県警は5日にも、長男を母親への殺人容疑でも再逮捕する。捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、県警が防犯カメラの映像を分析したところ、長男は2月10日午後1時半ごろに外出先から会社員の父親(52)と一緒に帰宅し、その数時間後に母親(50)も自宅に戻ったことが確認された。警察官が夫婦の遺体を発見する13日までの間に、長男が父親だけでなく、母親も刃物で複数回刺して殺害した疑いがある。夫婦の死因はいずれも失血死だった。
長男は14日に父親への殺人容疑で逮捕された直後は「父親との関係が原因でやった」などと容疑を認めていたが、その後は一転して黙秘しているという。【園部仁史】