鹿児島県屋久島沖での墜落事故を受けて、全世界で飛行を停止しているアメリカ軍のオスプレイについて、軍は飛行停止の措置を3か月ぶりに解除すると発表しました。屋久島沖では去年11月、アメリカ軍のオスプレイが墜落し、乗員8人全員が死亡しました。事故を受けてアメリカ軍は、全世界のオスプレイの飛行を停止していましたが、8日、飛行停止の措置をおよそ3か月ぶりに解除すると発表しました。一方、事故原因について防衛省は「特定の部品の不具合が原因で、オスプレイの設計と構造に問題はなく、アメリカ軍の原因分析や安全対策は合理的」としていますが、不具合の起きた部品が具体的に何だったかは明らかにしていません。飛行停止解除を受け塩田知事は?(塩田知事)「部品のどこがとか、どう安全対策したのかは、機密に関わる部分もあるのかもしれないが、(国は)できるだけみなさんが安心できる形で、できるだけの説明をしてほしい」奄美空港ではこれまでにアメリカ軍のオスプレイがたびたび緊急着陸しているほか奄美大島では低空飛行も確認されています。飛行再開について奄美市民に聞きました。(会社員60代)「悪い点が改善されているのであれば個人的には再開はありかなと思う」(高校生)「住民に迷惑がかからない程度ならいいのかなと思う」(パート70代)「結構低い位置で飛んでいたので、大丈夫かなと思う。音もやはり大きいし、ちょっと不安ではある」具体的な飛行再開の計画についてアメリカ軍は「海軍、海兵隊、空軍がそれぞれ決定する」としていて防衛省は「再開時期は自衛隊のオスプレイを含め、日米の間で緊密に調整を行う」としています。