人気アニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公の声を担当する声優、TARAKO(たらこ)さんが4日に亡くなっていたことが明らかになり、アニメの舞台となった静岡市清水区では9日、市民の間に悲しみが広がった。
清水区のアミューズメント施設「ちびまる子ちゃんランド」には、 訃報 を聞いて訪れる人も。館内に流れる初期のアニメ動画を見た40歳代の男性会社員は「亡くなったと聞いて来た。ちびまる子ちゃんと言えば、この声。とても寂しい」と肩を落とした。施設には、TARAKOさんが直筆した絵馬も飾られている。
同施設は公式ホームページで、スタッフ一同として「謹んで追悼の意を表します」と掲載。10日にもメッセージボードを設置し、ファンからTARAKOさんに寄せる言葉を募る予定だ。
広報担当者は「ニコニコして本当に気さくな方だった。訃報を聞いた時は、胸が痛かった」と話した。
その 愛嬌 たっぷりの声でアニメの人気に貢献したTARAKOさん。
アニメを見て育ったという同区の会社員(38)が「まるちゃんの声はTARAKOさん以外あり得ない。声が変わってしまうのは寂しい」と話した。同区の高校生(16)も「小さい頃からずっと家族で見ている。慣れ親しんだアニメだから、亡くなったと聞いて悲しくなった」と声を詰まらせた。