自動車のパリ・ダカール・ラリー(パリダカ)で1997年に日本人初の総合優勝を達成した世界的ラリードライバー、篠塚建次郎(しのづか・けんじろう)さんが18日午前、 膵臓 がんのため、長野県諏訪市の病院で死去した。75歳だった。
東京都出身。71年に三菱自動車に入社し、営業マンや整備工の傍らラリー競技を行った。86年からパリダカに参戦し、87年に総合3位。搭乗マシンのパジェロとともに人気を集め、参戦12年目の97年に日本人初の総合優勝を果たした。世界ラリー選手権(WRC)では、91年のアイボリーコーストラリーで日本人初の優勝。翌年連覇を果たした。
2007年までパリダカに参戦を続け、その後も母校の東海大でソーラーカーレースに出場するなど、長年にわたり日本を代表するドライバーとして活躍。モータースポーツ界を先導した。22年に日本自動車殿堂入り。義弟は俳優の三浦友和さん。