兵庫県姫路市の副市長3人全員が異例の途中退任です。 3月19日に兵庫県の姫路市議会で可決されたのは、副市長3人全員を任期途中で交代させる人事案です。姫路市職員出身の和田達也氏(63)と佐野直人氏(61)は1年を残しての退任、国土交通省出身の志々田武幸氏(52)は2年を残しての退任となります。 3人いる副市長全員が一斉に退く異例の事態で、清元秀泰市長は「若返りの観点から副市長本人から申し出があった」などと説明しています。 一方で姫路市の関係者は「清元市長はトップダウン型で、副市長たちはついていけなくなったようだ」と話します。関係者は、副市長らが了承した事業について、清元市長が職員に考え直すよう求めることも多く、市長と副市長の間で溝があったのではとしています。 3月19日の議会後、退任が決まった副市長らに任期半ばで退任することについて理由を尋ねましたが、記者からの問いかけに何も答えずに立ち去りました。 そして清元市長は副市長との間に溝があったとする疑惑を否定。少子化対策などに取り組む上で副市長から退任の申し出があったと説明しました。 (姫路市 清元秀泰市長)「市長と副市長がすごく仲が悪かったということはまったくなくて。教育改革や少子化対策や人づくり改革をしていくのに、後進に譲るべきかなというようなことを年明けに相談された」 後任には4月1日付けで姫路市の政策局長・井上泰利氏(60)ら3人が就任します。 また、3月19日の市議会では、3月末に任期満了で退任する教育長の後任を、TBSの元アナウンサーの久保田智子氏とする人事案も承認されました。