【速報】SNSで繰り返された誹謗中傷…中学3年の生徒がいじめを苦に自死…門真市が第三者委の報告書公表「いじめと自死との因果関係認める」教育長らが謝罪

2年前に大阪府門真市の中学生がいじめを苦に自死した問題で、19日午後市が会見を行い、「SNS上での中傷コメントや暴言などをいじめと認定し、自殺との因果関係を認める」などとする第三者委員会の調査報告書を公表しました。会見の冒頭、門真市の久木教育長は今回の事態について謝罪しました。(門真市 久木元教育長)「中学校3年の男子生徒が自ら命を絶つという事案が発生しました。尊い命が失われたことについては、痛恨の極みでございます。改めて哀悼の意を評すとともに、ご家族にお悔やみ申し上げたいと存じます。報告書により、学校の対応として生徒や保護者から何度も被害申告があったにもかかわらず、いじめ防止対策推進法に基づくいじめ認知や、組織的ないじめ対応が適切に行われていなかったことについて厳しく指摘されています。このことは市民及び保護者にとって学校教育への信頼を大きく損なうことであると考えており、重く受けとめています。誠に申し訳ございませんでした」市は会見の中で、学校の対応としていじめ防止対策推進法に基づくいじめ認知や組織的ないじめ対応が適切にできていないことを重く受けとめ、再発防止に取り組んでいくとしました。大阪府門真市の市立中学校に通っていた当時3年の男子生徒は、2年前に自ら命を絶ちました。男子生徒の死後、SNS上で「死ね」などと男子生徒を否定するような投稿があったほか、男子生徒が含まれていないLINEグループの中で男子生徒への誹謗中傷が繰り返されていたことが判明。MBSの取材で、市の第三者委員会がこうしたSNS上での中傷コメントや暴言など計62件をいじめと認定し、自殺との因果関係を認めたことが明らかになりましたが、市として報告書の内容はこれまで明らかにしていませんでした。▼実際に受けた『仲間外れ』など62件いじめ認定 男子生徒の自死を受け、市は「いじめを受けていた疑いがある」として第三者委員会を設置していました。 遺族の代理人弁護士によりますと、第三者委員会は去年12月に報告書をとりまとめ、その中で実際に受けた『仲間外れ』など、62件をいじめと認定したということです。▼「一生ついてくる」「金魚のフン」SNSなどでの暴言をいじめ認定 報告書では、男子生徒が含まれていないLINEグループの中で、同級生らがやりとりした「一生ついてくる」「金魚のフン」などの暴言を、「存在を認識していれば心身の苦痛を感じると認められる」として、いじめ認定しました。 また、男子生徒のSNS上に「匿名」で書き込まれた誹謗中傷についても、「行為者が不明であっても心理的苦痛を感じるものである」としていじめと認定しました。▼第三者委「SNS上の被害は、ハイリスクいじめ事案」 第三者委員会は、「SNS上のいじめ被害は発見しにくく、エスカレートしやすい、ハイリスクいじめ事案」だとして、教職員の研修などをしっかり行う必要があると提言しています。

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