プロ野球阪神タイガースが優勝した1985年に大阪・ミナミの道頓堀川に投げ込まれ、24年後に見つかったカーネル・サンダース人形が、大阪市の住吉大社で供養された。ケンタッキー・フライド・チキンを運営する日本KFCホールディングス(横浜市)が19日に発表した。
道頓堀川近くの店舗に設置されていた人形で、興奮した阪神ファンらが「主砲のランディ・バース選手に似ている」という理由で胴上げし、川へ投げ込んだ。行方不明となっていたが、2009年に川底から発見され、大阪市内の同社関西オフィスで展示されていた。
同社は、人形の老朽化により保管が困難となったとして、今月8日に人形納めを行った。社長らが参列しオリジナルチキンを奉納したという。同社は「奇跡の生還から15年、弊社のブランド価値向上に貢献してくれた。愛してくださったファンの皆様に感謝したい」とコメントしている。