政府は、インターネット上に公開していた政府の資料に中国の国営企業のロゴが表示されていたことが判明し、急遽、公開を停止したと発表しました。
中国国営企業のロゴが表示されていたのは、再生可能エネルギーの導入をめぐって議論する内閣府のタスクフォースに提出された資料の一部です。
特定の端末や、ソフトで閲覧した際にロゴが表示されると、SNSなどで指摘があり事態を把握したということで、「不正アクセス」や「資料の改ざん」が疑われることから公開を停止することになりました。
資料は、タスクフォースの民間構成員が過去に当該の企業から提供されたデータを流用したもので、内閣府は「透明化されたロゴのデータが残ってしまい、資料の提出を受けた時点では、ロゴの表示は確認できなかった」と説明しています。
資料やロゴから安全性に問題があるデータは確認されていませんが、政府は「資料に疑念を持たれる可能性がある」として、引き続き資料の公開を停止しています。
同様のロゴが表示されている資料は内閣府のほか、経産省や金融庁でも確認されているということです。
一連の騒動を受け、河野規制改革担当大臣はきょう国会で、「全く無関係の企業のロゴが資料についていることに気づかなかったことは大変申し訳なかった」と答弁しています。