エゾナキウサギの愛くるしい姿を撮りたい…踏みつけられる高山植物、カメラマンら「SNS投稿のため」

大雪山国立公園に生息する準絶滅危惧種のエゾナキウサギをテーマにした研究発表会が24日、北海道鹿追町で開かれた。愛くるしい姿を撮ろうとアマチュアカメラマンらが生息地を荒らしている実態が報告され、早急な対策を求める声が上がった。
発表会では、十勝岳連峰や然別湖周辺の山々でカメラマンが増えている現状が示された。登山道脇にある立ち入り禁止のロープを越えて侵入し、ナキウサギの餌となる高山植物を踏みつけた跡も確認されたという。カメラマンへの聞き取りで、ナキウサギを探し回るのは「SNSに投稿するため」と答える人が多かった実態も明らかになった。
参加者からは、対策として撮影可能エリアを設けるなどの案が出た。北海道大の渡辺悌二教授は「しっかり関係者と議論して登山者の制限の方法を検討すべきだ」と訴えた。

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