厚生労働省のエイズ動向委員会は26日、令和5年に新たにエイズウイルス(HIV)感染が判明した人は、前年比37人増の669人(速報値)で、7年ぶりに増加に転じたと発表した。
検査件数は、同3万3033件増の10万6137件。新型コロナウイルス流行以降、検査控えで流行前の半分程度まで件数が減少していたが、4年ぶりに10万件を超えた。
新規エイズ患者数は、同39人増の291人(同)。HIV感染者とエイズ患者計960人で男性が全体の9割を超えている。感染経路別では同性間の性的接触が633人、異性間の性的接触が133人などだった。
白阪琢磨委員長は「積極的に保健所などでの無料、匿名の検査を受けていただきたい」と呼び掛けた。