(夏目みな美キャスター)小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が死亡したり、体調不良を訴えたりしている問題で、ついに厚労省も動き始めましたね。
(大石邦彦アンカーマン)腎疾患による死者が1人出たことで、どうやらフェーズが変わったとみられます。
3月26日午後、武見敬三厚生労働大臣が取材に応じ、小林製薬には26日にヒアリングをするとして、今週中をめどに薬事・食品衛生審議会を開催するとしています。
(夏目キャスター)では、健康被害の要因は何なんでしょうか?
(大石アンカーマン)これがポイントです、時系列で見ていきましょう。
小林製薬は2016年に「紅麹原料」の販売をスタートさせます。
これを食品会社などに販売して製品化していったわけですね。
そして、2021年に問題の「紅麹コレステヘルプ」の販売がスタートするんです。
しかし、2016年から2023年までは健康被害の報告はなかったんです。
健康被害の報告が集中しているのは2024年に入ってからということになります。
そう考えると、この「紅麹原料」の製造過程で何か問題が発生したというよりも、この「紅麹コレステヘルプ」の製造段階で「何らかの異物」が混入して、それが問題を発生させたと考えることもできそうです。
この方に伺いました、三重県の桑名市総合医療センターの竹田寛理事長です。
竹田さんも「加齢による腎機能の低下に、外的要因が加わって悪化した可能性もあるのではないか」と見ています。
「過去にはキノコで腎機能障害になった例もある」と説明していました。
健康ブームの中で、健康サプリで起きてしまった健康被害…一刻も早い原因の解明が必要です。