「個人情報提供は違憲」と提訴=自衛官募集はがき受領の高校生―奈良地裁

在学中に自衛官募集のはがきを受け取った奈良市の高校生(18)が、住所などの個人情報を市が自衛隊に提供したのはプライバシー権を保障した憲法に違反するなどとして、国と市に110万円の損害賠償を求める訴訟を29日、奈良地裁に起こした。
訴状によると、市は昨年2月、翌春に大学や高校を卒業する見込みの計約6400人の住所、氏名などが記載された文書を自衛隊奈良地方協力本部に提供。当時17歳だった原告の自宅には昨年7月、募集案内のはがきが届いた。
高校生は弁護団を通じ、「はがきが届いたときは怖いと思った。個人情報が本人の承諾なしに提供されるのはおかしい」と訴えた。
奈良市は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
[時事通信社]

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