自民党の世耕弘成前参院幹事長と西村康稔前経済産業相は29日、安倍派の幹部協議が2022年3月に行われ、参加したことを認めた。会長だった安倍晋三元首相、前会長の細田博之衆院議長(当時)と衆院議長公邸で「参院選の打ち合わせ」をしたという。同派議員に対する政治資金パーティー収入のキックバック(還流)復活に関しては「全く出ていない」などと否定した。
それぞれ国会内で記者団に語った。
3月協議に関し、世耕氏は今月14日の参院政治倫理審査会で「スケジュール表にも記憶にも残っていない」と述べていた。29日は「日程表を徹底的に精査したところ、打ち合わせの記録が出てきた」と説明。「記憶を呼び起こした」結果、参院選について協議したと思い出したという。
当時の日程表をプリントした資料を記者団に公開。それによると、3月2日の午後3時から20分間の予定となっている。
西村氏は「(政治)資金の話は一切していない」と述べた。
[時事通信社]