動物病院での手術中に死んだうさぎをめぐり、病院側に異例の賠償命令です。 訴状によりますと、奈良市に住む紀良明さん(54)は3年前、飼っていたうさぎの体調不良が続いたことから、京都府内の動物病院で手術を受けさせました。しかし手術中にうさぎは死んだということで、紀さんは「治療のリスクについて十分な説明をしなかった」として、病院側に対して660万円の支払いを求めていました。 今年3月26日の判決で京都地裁は、うさぎの体調などから「外科的な治療が必要不可欠な状況にあったとは言えず、説明義務違反があった」と指摘しました。そして、うさぎについて「かけがえのない家族の一員」としたうえで、「絶望感は察するにあまり、深い悲しみを背負い続けている」として訴えを一部認め、病院側に慰謝料など60万円あまりの支払いを命じました。 判決を受けて紀さんの妻は…。 (紀良明さんの妻)「動物は言葉をしゃべれませんので、不当な医療を受けることになりますので、それがなくなってほしい」 病院側は「コメントを差し控える」としています。