厚労省と大阪市、小林製薬本社で聞き取り 公表までの経緯調査

小林製薬の紅こうじ成分入りのサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省と大阪市は6日、大阪市の小林製薬本社で聞き取り調査を実施した。同社が健康被害を把握してから公表や自主回収まで2カ月かかっており、厚労省などは再発防止策を検討するため経緯を聞いたとみられる。
小林製薬などによると、サプリ摂取者の健康被害について、同社は1月15日に最初に把握した。だが公表は3月22日で、対応の遅れが指摘されている。厚労省は、食品による健康被害の報告を受ける仕組みなどについて、5月末までに取りまとめる方針。
小林製薬のサプリ摂取者の健康被害はこれまでに死者が5人、医療機関の受診者は1120人(4日時点)に拡大している。同社の調査で原料からは青カビが作り出すプベルル酸が検出されている。厚労省が健康被害との関連を調べている。
原因調査のため、厚労省は3月末、食品衛生法に基づき、大阪市などの原料製造工場に立ち入り検査している。【添島香苗、大坪菜々美】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする