2025年大阪・関西万博の実施主体である日本国際博覧会協会は5日、万博会場への弁当など食品全般の持ち込みを可能とする規約を新たに公表した。今年1月の規約更新では、セキュリティー対策に伴う混雑や食中毒リスクの観点から、修学旅行の弁当などを除いて禁止対象としていたが、一転して持ち込みを認める。
吉村洋文知事は当初の規約に対し、家庭の弁当の持ち込みを認めるよう異論を唱えていた。協会は変更について、入場ゲートの保安検査でカバンなどの中から食べ物を取り出さずにチェックできることが分かったといい、知事発言の影響は否定している。食中毒対策についても事前周知を強化するという。【東久保逸夫】