小林製薬「紅麹」サプリ問題 製造途中のサンプルを保管 「プベルル酸」混入の究明につながるか

小林製薬の紅麹原料を含むサプリメントを摂取した人が腎疾患を発症するなど、健康被害が拡大している問題で、製造工程の「途中段階のサンプル」が保管されていることが分かりました。
想定しない物質「プベルル酸」がどの工程で混入したのか、究明する手がかりになるとみられます。
小林製薬は、去年4月から10月に大阪工場で製造した紅麹原料の一部から「プベルル酸」が検出されたと公表しています。
紅麹原料の製造には「培養」と「調合」の2つの工程がありますが、会社への取材で「培養」が完了し「調合」に移る前の「途中段階のサンプル」も保管されていることが分かりました。
プベルル酸が検出されたのは「調合」工程を終えたあとの「最終段階のサンプル」で、小林製薬は3月29日の会見で「外部から何らかの物質が混入した可能性がある」としていました。
保管されていることが明らかになった「途中段階のサンプル」を分析することで、「培養」と「調合」どちらの工程で不具合があったのかなど、混入の究明を進める手がかりになるものとみられます。

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