長谷川岳議員のパワハラ的言動問題「本質的に何が間違いか分かっていない」浜田敬子氏が指摘

元AERA編集長でジャーナリストの浜田敬子氏は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、北海道庁職員らへの威圧的な発言があったと指摘されている自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)について「この人は本質的に何が間違っているのか分かっていない」と、述べた。
長谷川氏は今回の問題が指摘されたことを受けて「時代に合わないから変えていく」という趣旨の発言をたことが番組で紹介されたのを受け、浜田氏は「コンプライアンスやハラスメントの意識が高まっているから表現を変えようということをおっしゃっていると思うが、本質的にそこが違う」と述べた。
「そもそも国と自治体の関係は対等で、道庁の職員は長谷川さんのアシスタントではなく、その関係性が間違っている」と述べ「国会議員というのは何か特権意識がある存在と、思っている。権力がある人たちは抑制的に使うことが必要だが、逆に特権意識丸出しの言動が目立つと思う」とも話した。
長谷川氏への面会や説明などのため、道の職員が1年で60回以上、上京していたことがこれまでに明らかになっているが、浜田氏は「尋常ではない多さだ。(経費が)500万円くらいの出張費がかかっているといわれているが、財政が厳しい中、なぜ1議員に説明のためにそんなに出張するのがあるのか」とも述べた。
「この問題が明らかになったのは、飛行機の中でCAの方に非常に威圧的な態度を取ったことを吉幾三さんがネットにアップされたことで非常に話題になった。道庁職員だけではなくいろんな方にやっていらっしゃることも問題だ」とした上で、大学在学中に「YOSAKOIソーラン祭り」を立ち上げたことが注目されるきっかけになった長谷川氏を、かつて「若者世代の旗手」として取り上げた経験があるとして「なんで、こうなっちゃったのかな」と嘆いた。
長谷川氏は先月、札幌市の職員らへのパワハラ疑惑が週刊誌で報じられた。また北海道の鈴木直道知事は道職員への聞き取りで、長谷川氏の言動が威圧的と受け止めた職員が複数いたとして、長谷川氏に改善を求めたことを明かしている。

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