富士山初の登山規制、監視員を24時間配置…弾丸登山防止へ夕方以降「仮設ゲート」閉鎖

山梨県は17日、弾丸登山の防止や登山道の混雑解消を目的に、今夏初めて実施する富士山の登山規制の概要を発表した。今後、地元関係者や全国の登山愛好者に周知を図っていく。
開山日の7月1日から閉山日の9月10日までの間、5合目の登山口に仮設ゲートを設置する。
仮設ゲートは観音開きで、閉鎖した際に乗り越えられないような高さを予定している。24時間、監視員を配置し、通行料を支払った登山者の通行を許可する。
通行料は1人2000円で、従来からの「保全協力金」(任意)と合わせて最大3000円となる。
通行料は五合目総合管理センターの受付で現金で徴収し、支払った登山者が判別できるようリストバンドを手渡す予定。当日の現金決済のほか、事前支払いもできるよう予約システムの構築も進めている。
弾丸登山を防ぐため、午後4時から午前3時までの間、仮設ゲートを閉鎖する。登山者数の上限は山小屋宿泊者を除いて1日4000人とした。総合管理センターの受付で人数をカウントし、上限を超えたら午後4時前に受け付けを終了し、ゲートも閉鎖する。
県は今後、地元の関係者にも登山規制の詳細を説明し、協力を得ていく予定だ。県の岩間勝宏・富士山保全・観光エコシステム推進監は、「初めての登山規制となるので、混乱が生じないよう周知徹底を図りたい」と話した。
富士山の登山規制を巡っては、地元・富士吉田市の堀内茂市長が16日の記者会見で、「早急に詳細を明示してもらいたい」などと述べ、県の説明が遅れていると批判していた。

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