栃木県那須町の河川敷で全身が焼けた男女の遺体が見つかった事件で、警視庁は22日、死体損壊容疑で逮捕した建設業平山綾拳容疑者(25)(埼玉県越谷市花田)を同容疑で東京地検に送検した。
発表によると、平山容疑者は仲間と共謀し、16日未明から朝までの間、那須町伊王野の河川敷で、会社役員の宝島龍太郎さん(55)(東京都千代田区外神田)と女性の遺体に火を付けて損壊した疑い。警視庁は、女性は事件後に行方不明となっている宝島さんの妻とみている。
捜査関係者によると、平山容疑者は翌17日朝、品川区の五反田駅前の交番に「事件に関係しているかもしれない」と出頭し、21日に逮捕された。遺体発見現場の周辺では、16日早朝に平山容疑者名義の車が行き来する様子が防犯カメラに映っていた。
東京・上野のアメ横では15日午後9時頃、防犯カメラに宝島さんら男女2人が他の人物と一緒に歩く様子が映っていた。約3時間後には都内の別の場所で2人が他の人物と行動していたことも確認されており、警視庁が経緯を調べている。