辺野古「サンゴ訴訟」沖縄県の敗訴確定 最高裁が上告受理せず 今後県が移植の許可しなければ国が「代執行」手続き可能に

アメリカ軍・普天間基地の辺野古移設工事をめぐり、国が沖縄県に対しサンゴの移植を許可するよう指示を出し、県がこの指示の取り消しを求めた裁判で、最高裁は25日、県の上告を受理しない決定をしました。県の敗訴が確定しました。
名護市辺野古沿岸の埋め立て工事をめぐり、国の沖縄防衛局は2022年、沖縄県にサンゴの移植を許可するよう申請しましたが、県は不許可としました。
これを受け、農林水産大臣が県に許可をするよう是正指示を出しましたが、県は国の違法な関与だとして是正指示の取り消しを求める訴えを起こしていました。
福岡高裁那覇支部は今年2月、「国の指示は適法」として県の訴えを退け、県が最高裁に上告していましたが、最高裁は25日、上告を受理しない決定を出し、県の敗訴が確定しました。
今後、県が許可を出さない場合、国は、県に代わって許可する「代執行」の手続きを開始できるようになります。

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