「次の選挙は岸田首相では戦えない」 衆院補選で立憲全勝 自民“全敗”…保守王国でも

28日に行われた衆議院の3つの補欠選挙は、いずれも立憲民主党が勝利しました。自民党は、候補者を擁立できず不戦敗となった東京15区、長崎3区に加え、保守王国・島根1区でも議席を落とし、全敗しました。岸田首相のさらなる求心力低下は避けられない見通しです。
島根1区の補欠選挙で当選を果たした、立憲民主党の亀井亜紀子氏。29日朝、島根県松江市で、行き交う車に手を振る姿がありました。
島根1区で当選 立憲民主党・亀井亜紀子氏
「この島根から、政治の新しい流れを作っていきたい、そのように思っております」
この日から早速、活動を開始しました。
そして長崎県大村市でも、笑顔で車に手を振る男性の姿が…。
「ありがとうございました」
長崎3区の補欠選挙で当選した、立憲民主党の山田勝彦氏です。
長崎3区で当選 立憲民主党・山田勝彦氏
「いっぱい笑顔や声援をいただいているので これを力に変えて、これからも、国会でも地元でも、がんばりたいなと」
28日に投開票が行われた衆議院の補欠選挙。選挙戦で岸田首相は、自民党が唯一、候補者を立てた島根1区に、2度も応援に入りました。
岸田首相(27日 島根・松江市)
「この戦い、なんとしても勝たせていただきたい。逆転の錦織、逆転の錦織」
自ら、有権者に支持を訴えました。しかし――
島根1区で落選 自民党・錦織功政氏
「当選できることがかないませんでしたことを、ここに深くおわび申しあげます」
自民党の候補者は落選。立憲民主党の亀井亜紀子氏が当選しました。
長年、自民党が守り続けてきた“保守王国”を落として、今回の補欠選挙は3敗。
いずれの選挙区も、立憲民主党の候補者が当選しました。

厳しさを増した、政権運営。
自民・閣僚経験者
「次の選挙は岸田首相では戦えない、ということが共通認識になった」
自民・首相側近議員
「今は逆風を耐えて、次のチャンスを待つしかない」
その一方で、岸田首相に退陣を求めるいわゆる“岸田おろし”の動きは、当面は起きない見通しです。
その理由については――
自民・幹事長経験者
「今の自民党は、“表紙”だけ変えても意味がない」
しかし、求心力の低下は避けられません。
野党からは…
立憲民主党 泉健太代表(29日)
「この勝利というのは大変大きくて、これは立憲民主党のみならず、政治改革を求める多くの国民の思いが結実をした勝利だと。この3つの選挙区で終わりということではなしに、さらに来るべき総選挙に向けて、我々は訴えを強くしていきたい」

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