タミフルやガスターなど1095品目、患者の自己負担額引き上げへ…後発薬の使用を促進

ジェネリック医薬品(後発薬)がある特許切れの先発薬について、厚生労働省は10月から、患者の自己負担額を引き上げる1095品目のリストを公表した。インフルエンザ治療薬「タミフル」や保湿剤「ヒルドイド」などが含まれる。安価な後発薬の使用を促して医療費を抑制する。
今回、引き上げ対象となるのは後発薬の発売から5年以上が経過したか、後発薬の使用割合が50%以上となった先発薬だ。
リストには抗アレルギー薬「アレグラ」、止血薬「トランサミン」、胃腸薬「ガスター」、認知症治療薬「アリセプト」なども入っており、最も薬価が高いのは抗がん剤「アリムタ」の注射用500ミリ・グラム(9万7951円)。ヒルドイドはアトピー性皮膚炎などの治療に使われるが、美容目的の使用が問題視されたことがある。
患者が先発薬を選んだ場合、最も価格が高い後発薬との差額の25%を保険適用から外し、自己負担を求める。例えば、タミフルは1カプセル(75ミリ・グラム)の薬価が約206円で、後発薬の最高価格が約112円のため、3割負担の人だと、現在の約62円から約81円に上がる。
対象品目のリストは、厚労省のウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html)に掲載されている。

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