小池百合子知事「ここ、日本ですよね」つばさの党家宅捜索受け怒りあらわ 公選法見直しにも言及

東京都の小池百合子知事は13日、都庁で取材に応じ、4月28日に投開票された衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、警視庁が政治団体「つばさの党」の事務所などに家宅捜索に入ったことについてコメントした。 同補選に出馬した作家の乙武洋匡氏を応援した小池氏は、家宅捜索についての感想を問われ、「追いかけ回したり、音声をかぶせたりということが、本来の選挙の目的にかなっているのか、大いに疑問」と指摘。その上で「こんなに身の危険を感じながら選挙をするのかということには、有権者もそれを見ておかしいと思うでしょうし。ここ、日本ですよね」と、怒りをあらわにした。
また「(選挙に)立候補することは、当選を目指すということ。ほかの候補者に妨害を与えることが目的だったり、(配信などで)ビジネスをしましょうというのは、本来おかしな方向なのではないか」とも訴えた。
乙武氏は、補選に出馬した9人中5位の票数で落選したが、一連の行為が選挙戦に影響を与えたか問われた小池氏は「たくさんありますね」と述べた。その上で、公職選挙法について「見直しも必要なのではないか」と主張した。国政選挙では前代未聞ともいえる今回の妨害行為を受けて、小池氏だけでなく与野党からも、罰則の強化などを念頭にした公選法改正を求める動きが出ている。
乙武氏も13日、Xを更新し、「彼らは『表現の自由』を主張していますが、『自由』とは他者の権利を侵害しないことが大前提です。今回の悪質極まりない一連の行為は、有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害していました」と投稿した。

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