自民党の裏金事件を受け最大の焦点となっているのが、政治資金規正法の改正です。「5年で50億円」支給された政策活動費の公開方法など与党内でまとまらず、「やる気がない」との批判の声があがっています。
岸田総理「与党間でしっかりと協力して、今国会中の政治資金規正法改正の実現に向けて全力を尽くしていただきたい」
先週、政治資金規正法の改正案で大筋合意した両党。ただ、いま与党の足並みの乱れが浮き彫りとなっています。
公明党 山口那津男代表「与野党間で建設的な議論を行い、法改正の今国会中での実現を総理・総裁として主導していただきたい」
隔たりの原因の1つが、政党から議員個人に支給される「政策活動費」です。これまで、▼二階元幹事長に5年間でおよそ50億円支給されたものの、使いみちの公開義務がなく「不透明」だと指摘されてきました。
公明党も使いみちの公開を求めてきましたが、自民党が難色を示し、与党がまとめた改正案の概要では、公開範囲などは明記されませんでした。
自民党は法案の条文化を急ぎ、公明党に示した上で、与野党協議に臨む方針ですが、公明党は裏金問題を抱える自民党と2党での共同提出には慎重な構えを崩していません。
公明党 山口那津男代表「野党の皆さんの意見も伺いながら、国会全体としての合意形成も併せて進めていくべき」
公明党は野党を巻き込み、法案の条文化を図りたい考えですが、野党側は…
立憲民主党 泉健太代表「やる気がないというのが明白ですね。案らしい案が未だに出てこないというのは、この自民党全体の改革意識の遅れ・不足」
野党側は条文化を急ぐよう求めるなど、与野党の駆け引きが続いています。