宝塚歌劇団が改革の進捗状況公表 劇団員急死受け労働時間の管理を強化

宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組劇団員の女性が急死した問題で、歌劇団は14日、再発防止策などの進捗状況を公表した。4月から宝塚大劇場への入退館時間を記録できるゲートを設置して劇団員の労働時間の管理を強化したほか、外部有識者によるアドバイザリーボードを設置し初会合を開催したことを明らかにした。
3月末に歌劇団側が上級生らによるパワーハラスメントを認めて遺族に謝罪して以降、歌劇団が再発防止策の進捗状況を公表するのは初めて。歌劇団は今後もウェブサイトで随時、状況を発信するとしている。
この問題では、女性が過密スケジュールによる過重労働で、強度の心理的負荷がかかっていたとされた。歌劇団によると、4月から宝塚大劇場楽屋口にセキュリティーゲートを設置、入退館時間を記録するとともに、劇場内にいられる時間を制限したという。
また、25日にはアドバイザリーボードの第1回会合を開催した。歌劇団の体制や劇団員の意識改革を促す取り組みなどについて、専門家から助言をもらうことを確認したとしている。
歌劇団と、運営する阪急電鉄の親会社・阪急阪神ホールディングスは「宝塚歌劇を新しい時代にふさわしい形へと発展させるべく、全力で改革に取り組んでいく」とコメントした。

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