4月の衆院東京15区補選に政治団体「日本保守党」から出馬したイスラム思想研究者、飯山陽氏(48)が15日、自身のユーチューブチャンネルに出演し、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)出馬への興味をほのめかした。東京15区補選では乙武洋匡氏(48)を支援し、都知事選で3選出馬が注目されている小池百合子都知事との「アラビア語対決」にも言及した。
「私もね、ちょっと…東京15区でね、一説によると飯山陽は百合子を封じたんじゃないかなんてね」「もしですよ、私いま適当に言ってるんですけど、私が…東京都知事選…、いいなあと」
日本保守党にとっても初の国政選挙だった衆院補選で4位に食い込む健闘を見せた飯山氏から、驚きの発言が飛び出した。この日は、自民党が独自候補を擁立しない方向で調整に入ったと報じられた都知事選について話を始めた飯山氏。「適当に言っている」とあくまでも個人の〝思いつき〟と断りながらも、都知事選挑戦への意欲をみせた。
さらに、学歴詐称疑惑が再燃した小池氏について「(都知事選で)『アラビア語対決やろう!』と呼びかけたい。15区でも候補者同士が対面して話す機会はいくらでもあった」「私がいろいろ持っているカードを次々と切って、皆さんに楽しんで政治に参加していただけるように」などと話した。
この日の飯山氏の発言について、日本保守党関係者は「初耳」と驚き、党としてそうした話は一切行っていないことを強調した。
日本保守党をめぐっては、産経リサーチ&データの調査で、次期衆院選の小選挙区で投票したい候補者の党派で自民党(23%)に次ぐ2位(17%)だった。飯山氏はこの結果に触れて「東京15区はやった意味は確実にあった」と改めて手応えを口にしていた。