北海道の「日高山脈襟裳国定公園」を国立公園に格上げ、名称に「十勝」を追加

環境省の中央環境審議会自然環境部会は22日、北海道の日高山脈や周辺地域からなる「日高山脈襟裳国定公園」を格上げして国立公園とし、名称に十勝を追加して「日高山脈襟裳十勝国立公園」とする計画案を了承した。23日にも伊藤環境相に答申し、7月をめどに正式発表される。国立公園の誕生は2017年の奄美群島(鹿児島)以来、35か所目となる。
広さは陸域24万5668ヘクタール、海域6510ヘクタールで、国定公園エリアの2倍以上に広がる。陸域の面積は北海道の大雪山国立公園(22万6764ヘクタール)を上回り、国内最大となる。日高山脈はプレート(岩板)同士の衝突で隆起した山脈で、手つかずで残る自然の保全が必要とされている。
名称を巡っては、2月の同部会で日高山脈東側の地域名「十勝」を追加する環境省案が多数決で了承されたが、「観光振興を優先するものだ」と、自然保護団体などが反発していた。

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