京都市中京区の府道をタクシーが逆走し、男性運転手(72)を含む計3人が重軽傷を負った事故で、同じタクシーとみられる車が、この直前に別の車に接触する事故を起こしていたことが24日、京都府警への取材で分かった。タクシーとみられる車はそのまま逃走し、その後府道を逆走した可能性がある。
中京署は24日、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで、運転手が勤務するタクシー会社を家宅捜索。勤務状況などを捜査する。
上京署によると、当て逃げ事故は23日午前7時40分ごろ、堀川丸太町交差点付近で起きた。逆走事故を起こしたとみられるタクシーが別の車の側面に接触し、そのまま逃げた。車を運転していた男性にけがはなかった。
逆走による事故はこの直後、中京区西三坊堀川町の府道で起きた。中京署によると、タクシーの男性運転手は「朝起きたときからの記憶が曖昧」などと説明した。頸椎(けいつい)を骨折した運転手は入院中で、同署は回復を待って詳しい事情を聴く方針。