蓮舫氏「必殺仕分け人」ほうふつ発言も「公費を使った事前の選挙活動」小池知事の予算使い方批判

立憲民主党の蓮舫参院議員(56=参院東京選挙区)は27日、都内の党本部で記者会見し、7月の東京都知事選(6月20日、7月7日投開票)に立候補することを正式に表明した。
自民党の裏金事件への姿勢と、その自民党との距離を縮めている小池百合子都知事(71)の立ち位置を厳しく批判。「私は、裏金問題の自民党を絶対に許さない。『反自民党、非小池都政』で臨みたい」と述べ、幅広い支援を得るため政党の支援は受けず、無所属で出馬する考えを示した。
民主党政権時代に行戦刷新相として「事業仕分け」に携わり、「必殺仕分け人」といわれた蓮舫氏は、都知事選出馬会見でも「仕分け人」をほうふつとさせる言動をみせた。
今年2月に始まった都庁舎などでのプロジェクションマッピング事業に言及し「知事選が迫ると、こうしたことで都知事の露出度が高まっている」と、指摘。さらには「去年の11月から今年の3月にかけて8年ぶりに『東京防災ブック』がリニューアルされた。デジタルの時代に紙で全戸770万個に配布され、1個1個に都知事の顔が入ったメッセージが添付されている。予算は11億円増えている」とした上で「小池理事の顔写真とメッセージとサインが入った都の防災ポスターを張った町会には、補助金が出た。予算は8・5億円だ」と、予算額にも触れながら「公費を使った事前の選挙活動とと思うのは、私だけではないと思う」と口にした。
「こうした予算を見直す。光が当たらない、困っている人たちに、政策を届けたい」と訴えた上で「私は10人の総理と向き合ってきた。改革するのが私の政治の原点で、行政改革に最も力を入れてきた。その改革の果実を、政策の財源に充て、弱い方々に振り向けたい。これが変わらざる原点で、東京都でも同じ姿勢で臨みたい」と述べた。
「私は、古い政治と決別し、本当に必要な政策に予算を振り向ける、そんな都政をつくりたい。この8年を問わせていただき、小池都政をリセットする東京都知事選に臨みたい」とも口にした。

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