強い勢力の台風1号(イーウィニャ)は今日5月27日(月)15時現在、フィリピンの東を東北東に進んでいます。今後はさらに勢力を強めながら北東に進み、明後日29日(水)頃は沖縄県の南大東島に最も近づく見込みです。▼台風1号 5月27日(月)15時 中心位置 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 強い 移動 東北東 15 km/h 中心気圧 985 hPa 最大風速 35 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 50 m/s※記事本文は下に続きます。
関東に近づく可能性も
南大東島付近を通過した後は勢力を弱めながら北東に進むとみられます。31日(金)には伊豆諸島付近を通過する予想で、北寄りの進路を進んだ場合は関東のかなり近くを進む可能性がある状況です。台風の北側に広がる雲が関東の沿岸部にかかり、北東からの風が強く吹くなど影響が出ることが考えられますので、今後の進路に注意をしてください。
台風の接近前に太平洋側では大雨のおそれ
予想積算雨量
台風の周辺にある湿った空気が日本列島付近の前線に向かって流れ込むことで、明日28日(火)にかけて前線の活動が活発になる見込みです。西日本や東日本は太平洋側を中心に雨が強まります。局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれもあり、道路冠水や河川・用水路の増水に警戒が必要です。大気の状態が不安定になるため、雷や突風にも注意してください。強い雨の範囲は時間とともに東へ移っていくとみられ、関東は28日(火)の深夜から29日(水)の未明が雨のピークとなる予想です。29日(水)朝までに予想される降水量は、西日本、東日本の広範囲で100mmを上回る予想です。特に、南からの湿った空気が山にぶつかるなどして雨雲が発達しやすい四国や近畿、東海の山沿いでは、総雨量が200mmを超えるおそれがあります。今回は台風が遠くにある段階で大雨となります。進路図の日付に惑わされず、早めに雨への備えを行うようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風1号の名前「イーウィニャ(Ewiniar)」はミクロネシアが提案した名称で、嵐の神という意味のチューク諸島の伝統的な言葉からとられています。