経済的な理由で病院の受診をあきらめ、死亡するケースが全国で増えていて、北海道では、2023年度4件と過去5年間で最も多かったことが分かりました。
28日、記者会見した北海道民主医療機関連合会によりますと、収入が低いため国民健康保険にも加入できず、医療機関の受診をためらい、手遅れで死亡したケースは、2023年度、全国で48件ありました。
このうち、北海道は全国で3番目に多い4件で、過去5年間では最も多い数でした。
中には、失業中の札幌市の40代の男性が保険に加入していないため病院に行くのをためらい、緊急搬送された数日後に結核で亡くなったケースもありました。
北海道民医連は、低所得者でも診療を受けることができる「無料低額診療制度」を利用してほしいと話しています。