台湾の頼清徳総統の就任式に出席した日本の国会議員の一部に対し、中国の薛剣・駐大阪総領事名で「『台湾独立』分裂勢力の肩を持ち、中国統一の大義を妨害する行為だ」と抗議する文書が届いたことが分かった。超党派の日華議員懇談会会長の古屋圭司元国家公安委員長(自民党)が31日の同懇談会の会合で明らかにした。
就任式が行われたのは20日。日本語で記された抗議文は24日付で、「民進党は根っからの分裂組織。頼氏は極めて頑固な頑迷分子だ」と独自の主張を展開。その上で「台湾問題は中国の核心的利益の核心であり、越えてはならないレッドラインだ」として「台湾といかなる接触と往来もしない」よう求めている。
就任式のため訪台した与野党議員約30人のうち、在大阪総領事館の管轄とみられる府県選出の5人に届いたことが確認されたという。
[時事通信社]