タクシー銃撃、逃走男を逮捕=拳銃所持せず「捨てた」―埼玉県警

埼玉県川口市の路上でタクシー運転手が撃たれた事件で、県警は31日午後、現場から逃走していた男の身柄を確保し、強盗殺人未遂容疑で逮捕した。逮捕されたのは、無職瀬川好一容疑者(68)=同市栄町。確保時に拳銃を所持しておらず、「捨てた」と供述しているという。
県警は同日、同容疑者の自宅マンションを家宅捜索。捜査関係者によると、同容疑者は発砲後、自宅にいったん戻っていたといい、自宅からは拳銃の弾1発が押収された。
逮捕容疑は5月29日午後11時40分ごろ、同市幸町の路上に停車中のタクシーの車内で「金を出せ」と男性運転手を脅し、後部座席から運転席に向けて拳銃のようなものを発砲。運転手に臓器損傷による4週間の重傷を負わせた疑い。
県警によると、瀬川容疑者は「金を奪おうとは思っていなかったがピストルを撃ったことは間違いない」と容疑を一部否認している。
瀬川容疑者は逃走後、福島市内の知人女性宅に立ち寄っていたといい、JR福島駅(福島市)で新幹線に乗り、JR大宮駅(さいたま市)で下車したところを確保された。逃走時は黒いキャップ帽をかぶり、眼鏡と白いマスクを着け、黒い半袖シャツに長ズボンを着用していたが、確保時は白っぽい服装だった。
瀬川容疑者の隣の部屋に住む20代男性は「4月に(同容疑者を)初めて見た。清潔感のある格好で、普通な感じだった」と驚いた様子で話した。
[時事通信社]

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