軽トラごと漁港に女性転落、ハンマーを手に男性が服脱いで海へ…濁った海水に満ちた車内の「黒いもの」は腕だった

軽トラックごと漁港に転落した女性(78)を救助したとして、高知県安芸市は30日、同市、漁業手伝い中村豊文さん(52)に感謝状を贈った。
市消防本部によると4月5日午前8時45分頃、同市の安芸漁港で、女性の運転する軽トラックが転落。悲鳴を聞いた中村さんは、自身の車内にあるハンマーと水中眼鏡、シュノーケルを取りに戻ると、服を脱いで海へ飛び込んだ。運転席側の窓を破り、ドアを開けると、濁った海水に満ちた車内に黒いものが。女性の腕だとわかり、車外へと引っ張り出した。女性もバタ足で浮上したという。
当時は引き潮で、水深は約2メートル。横山幾夫市長から感謝状を受け取った中村さんは、素潜りの経験が豊富だが、救助は初めて。「うまく助けられるかより、行くしかないと思った。車が横倒しだったら無理だった。救助できる幸運が重なったおかげだと思う」と控えめに振り返った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする