関東・近畿でも緊急地震速報、当初の推定は「富山湾でM7・4」…複数の地震発生が影響か

石川県で最大震度5強を観測した3日の地震について、金沢大の平松良浩教授(地震学)は「震源は1月の能登半島地震の震源からやや離れているが、これまでの余震も含めた一連の震源域の端に位置するとみられる」と分析した。
平松教授はマグニチュード(M)7・6の能登半島地震では、断層の割れ残りがあったり、震源域に隣接する他の断層に力が加わったりしている可能性があると指摘。数年にわたって今回と同程度の余震は起こり得るとし、「これまでの地震の揺れでダメージを受けている建物もあるので、揺れから身を守ることを一層心がけてほしい」と話した。
東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は「これから梅雨入りを迎えると、能登半島地震で緩んだ斜面がさらに、雨で緩むことが考えられる。再び大きな余震があれば、崖崩れなどが起こる恐れがある」と、土砂災害への警戒を呼びかけた。

今回の地震では東北から関東、近畿地方にかけての広い範囲で、緊急地震速報が発表された。気象庁によると、富山湾でマグニチュード(M)7・4の地震が起こると推定されたためだが、実際は暫定値でM6・0だった。観測機器に異常は確認されておらず、短時間に同じ場所で地震が複数発生したことが影響し、数字が大きく出たとみられるという。
同庁の原田智史地震津波監視課長は「原因については今後精査していく」と話した。

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