裁判員裁判出席の職員に消防長「なぜ新しい消防車が入る時期に出るんだ」と叱責、市などパワハラ認定

島根県の江津邑智消防組合の消防長が、職場の了承を得て裁判員裁判に出席した消防職員に対し「なぜ新しい消防車が入る大切な時期に(裁判に)出るんだ」などと叱っていたことがわかった。江津市及び江津邑智消防組合公平委員会はパワーハラスメント行為と認定しており、組合は6日午後に記者会見を開いて経緯を説明する。
関係者によると、消防長は2022年12月、職員が裁判員裁判に出た後に「自分の職責と立場を理解しているのか」と叱った。消防長と上司は事前に職員の申し出を了承していたが、上司は業務配分の調整などの業務を怠ったという。
この職員を含めた複数人が昨年12月、消防長のほかの行為を含め、ハラスメント行為に当たるなどとして審査を請求。委員会は、訓練後に新型コロナウイルスに感染した職員を無視するなどした行為についても、パワハラと認定した。
組合は読売新聞の取材に対し「現在は内容を精査中でお答えできない」としている。

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