自民党東京都連は10日、都知事選(20日告示、7月7日投開票)で現職の小池百合子知事(71)を支援する方針を決めた。小池氏はこれまで立候補を明言していないが、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」や公明党とともに、3選に向けて後押しする。
都連は10日の会合で、独自候補を擁立せず、小池氏が出馬を表明すれば支援する方針を確認した。萩生田光一会長は会合後、報道陣の取材に「出馬するなら支援する方向だ」と述べた。小池氏の意向を確認した上で、支援の仕方を検討する。
小池氏は10日、自民党都連の支援方針について、報道陣の取材に「さまざまなエールを送っていただいており、しっかり受け止めていきたい」と述べた。
自民党は政治資金パーティーを巡る裏金事件への対応などで世論の批判が強まり、5月以降は静岡県知事選や目黒選挙区の都議補選、港区長選で推薦・公認候補が相次いで落選した。小池氏を支援して連敗の流れを食い止めたい考えだ。都知事選と同日投開票の八つの都議補選で、小池氏との連携を図る狙いもあるとみられる。
都知事選には、立憲民主党の蓮舫参院議員(56)や元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)らが出馬を表明している。【深津誠】