千葉県などが進めてきた県誕生150周年記念事業の結びのイベントが16日、勝浦市内で行われた。県は熊谷俊人知事肝いりの「千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例」の施行を受け、性的少数者らへの理解を深める啓発活動の一環で、「ちばダイバーシティ宣言」を行った。
宣言ではまず、「私たちの社会には年齢、性別、障害の有無、国籍・文化的背景、性的指向・性自認などさまざまな違いのある人が存在する」と前置きした。
その上で「こうした多様な立場の人を尊重することはさまざまな人が抱える生きづらさの解消につながり、社会の活力や創造性を向上させる」と続けた。
最後に、県内外に向け、「私たちは次の100年に向け、あらゆる人々が差別を受けることなく一人ひとりがさまざまな違いがある個人として尊重され、誰もが参加し、その人らしく活躍できる社会の実現を目指す」との決意を表明した。
一方、県はこの日、九十九里浜近くで15日に行われた「手首をつないだ人の最も長い列」作りへのギネス世界記録への挑戦が「未達成」だったと発表した。参加した4554人全員で一斉に手をつないだ時間が57秒で、ギネス認定に必要な60秒に届かなかった。