介護付き有料老人ホームの入居者の男性に暴行を加え、けがを負わせたとして、警視庁中野署は傷害の疑いで、東京都練馬区中村南、同施設の元職員、宗像佳祐容疑者(40)を逮捕した。「けがをさせた覚えはない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は3月下旬ごろ、東京都中野区の施設内で男性入居者(81)に対し、左手をひねり上げるなどの暴行を加え、全治3週間のけがを負わせたとしている。
中野署によると、宗像容疑者は施設の元職員で、昨年末ごろから被害男性を担当。男性が家族に被害を相談し、部屋にボイスレコーダーを設置したところ、「犬じゃないんだから」といった暴言や男性をたたく音などが録音されていた。施設の職員が宗像容疑者を追及すると、次の日から音信不通になったという。
宗像容疑者は別の施設でも入居者を虐待していた疑いがあり、同署が調べている。