気象庁は6日、関東甲信地方では夜遅くにかけて、大気の状態が非常に不安定になるとして、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけた。落雷や激しい突風、降ひょうへの注意も必要という。
前線を伴った低気圧が中国東北区にあって北東へ進んでおり、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むうえ、日中の気温上昇の影響も加わり、夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になるという。
関東地方では夜のはじめ頃にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨の降る所がある見込み。6日に予想される1時間降水量は多い所で、関東地方北部と関東地方南部で50ミリ。同庁によると、1時間降水量は埼玉県所沢市で午後4時25分までに34・5ミリ、東京都練馬区で午後4時51分までに33・0ミリを記録した。
気象庁は、竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になっているとして午後5時前後に埼玉県、東京都、茨城県、千葉県、神奈川県に相次いで竜巻注意情報を出した。空の様子に注意し、雷や急な風の変化など積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけた。